著者・訳者:ハインツ・ヤーニッシュ 文 マーヤ・カステリック 絵 天沼春樹 訳
版型・ページ数:A4変型・上製・50ページ *常用漢字使用/小学3年以上の漢字にふりがな
発行年:2020年11月03日
ためしよみ
「わたしの人生は、ひとつのすばらしいメルヘンでした」
不朽の名作『みにくいアヒルの子』『雪の女王』…
童話の王様が少女エルサに語った物語とは?
「なにかお話を聞かせて!」
馬車に乗り合わせた少女にせがまれ、ひとりの乗客が語り始めたのは…。
まずしい靴屋の息子のハンスが、
たった一人でコペンハーゲンに旅立つところからその物語は始まります。
歌ったり、おしばいをしたいという少年の夢は途中で挫折しましたが、
苦労のすえ、お話を書くことで、ついに自分の王国を手に入れます。
この少年こそ、人々の心に残る童話をたくさん書いたハンス・クリスチャン・アンデルセンだったのです。
『空とぶトランク』や『親指姫』『みにくいアヒルの子』『はだかの王様』『雪の女王』など、
アンデルセン童話の名場面をたくみに織り込んだ「童話の王様」アンデルセンの伝記絵本。
ハインツ・ヤーニッシュさんが2024年国際アンデルセン賞 作家賞を受賞!
1953年に創設され、2年に一度、子どもの本の最高の作り手に贈られる国際的な賞「国際アンデルセン賞」。
作家賞と画家賞があり、本書『アンデルセンの夢の旅』を手がけたハインツ・ヤーニッシュさんが、
「2024年国際アンデルセン賞 作家賞」を受賞しました。おめでとうございます!
(2024年画家賞はシドニー・スミスさん)
●JBBY 日本国際児童図書評議会HP
著者・訳者プロフィール
文
ハインツ・ヤーニッシュ(Heinz Janisch)
1960年、オーストリア生まれ。ウィーンでドイツ語とジャーナリズムを学ぶ。1982 年よりオーストリア放送協会に勤務し、「Menschenbilder(未邦訳)」シリーズの責任編集者を務める。著書は25 以上の言語に翻訳されており、児童・青少年向けの本も多い。オーストリア児童文学賞、ボローニャ・ラガッツィ賞など受賞多数。ウィーンおよびブルゲンラントに在住。
絵
マーヤ・カステリック(Maja Kastelic)
1981年、スロベニア生まれ。絵画、哲学、視覚芸術理論を学ぶ。数年間フレスコ画の修復家として働いたのち、子どもの絵本のイラストに専念する。2015年、ミュンヘン国際児童図書館目録ホワイト・レイブンズに作品が選定され、ボローニャ国際絵本原画展に入選している。
訳
天沼春樹(あまぬま はるき)
1953 年、埼玉県川越市生まれ。作家・翻訳家・ドイツ文学者。『グリム童話全集』『アンデルセン童話全集』(全3巻)の翻訳をはじめ、著書として小説『くらやみざか』(いずれも西村書店)をはじめ、幻想小説でも独自の世界を描く。飛行船の研究家としての著作も多数。