神経心理学・高次脳機能障害学のアセスメントの最新知見を網羅した基本書!!
●広範な神経心理学・高次脳機能障害学領域の諸症候の評価方法や診断について、各分野のエキスパートが体系的かつ重点的に解説。
●脳血管障害や認知症、Parkinson病、脳の外傷性疾患などの基礎疾患の解説と画像診断法の紹介。
●意識障害や精神症候、注意障害、記憶障害、失語、失行、失認などの評価法について、豊富な事例を用いて解説。
●総論と各論の2部構成。総論では神経心理学の評価のために必要な基本的事項を、各論では各神経心理学的症候・高次脳機能障害の評価の実際を解説。
●全37章の構成。
カラーページを織り交ぜ、旧版(
『神経心理学評価(アセスメント)ハンドブック』 2004年刊)の内容を大幅に改訂。
●「臨床神経心理士」を目指す方々の参考書としても最適。
目次
●第1部 総論
1章 神経心理学の評価―検査計画の立て方
2章 神経心理学の局在診断
3章 脳血管障害と神経心理学
4章 認知症と神経心理学
5章 パーキンソン病と神経心理学
6章 脳の外傷性疾患と神経心理学
7章 社会活動と脳
8章 脳画像の診かた
9章 脳血管障害の画像診断
10章 変性性神経疾患の画像診断
●第2部 各論
11章 大脳優位性と利き手
12章 意識と意識障害―神経学の立場から
13章 意識と意識障害―精神医学の立場から
14章 知能の評価
15章 精神症候の診かたと評価
16章 前頭葉機能検査
17章 注意障害の評価
18章 記憶障害の評価
19章 情動障害の評価
20章 発動性障害の評価
21章 認知症の評価
22章 音声言語学的評価の基本方針
23章 失語の評価
24章 構音障害と摂食嚥下障害の評価
25章 読み書き障害の評価
26章 計算障害の評価
27章 失行の評価
28章 前頭葉性行動障害の評価
29章 視覚性認知障害の評価
30章 半側空間無視の評価
31章 視覚性運動失調とBalint症候群
32章 街並失認と道順障害の評価
33章 聴覚性認知障害の評価
34章 身体認知障害の評価
35章 触覚性認知障害の評価
36章 脳梁離断症候群の評価
37章 救急現場の神経心理学
対象
医師(脳神経内科、脳神経外科、精神科、リハビリテーション科)、臨床神経心理士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、介護士、ソーシャルワーカーなど
作
田川皓一(たがわ こういち)
長尾病院高次脳機能センター
1945年生まれ。
福岡県出身。
1970年九州大学医学部卒業。
九州大学医学部第2内科、秋田県立脳血管研究センター、国立循環器病センター、国立療養所福岡東病院などを経て、現在、長尾病院高次脳機能センターに所属。
日本神経心理学会や日本高次脳機能障害学会、日本神経学会、日本老年医学会、日本脳卒中学会などの役員を務める。
編著書に、『脳卒中の神経症候学』『神経心理学評価ハンドブック』『ダイナミック神経診断学』『脳卒中症候学』『脳卒中症候学 症例編』『マスター脳卒中学』など(以上、西村書店)、『脳血管障害と神経心理学』『画像からみた脳梗塞と神経心理学』など(以上,医学書院)、『神経心理学を理解するための10章』『脳出血と高次脳機能障害』(以上、新興医学出版社)。
訳書に、『“Uncommon”脳卒中学』『神経心理学の局在診断と画像診断』『臨床神経心理学ハンドブック』など(以上,西村書店)。
池田学(いけだ まなぶ)
大阪大学大学院医学系研究科 精神医学教室 教授
1960年生まれ。
岡山県出身。
1984年東京大学理学部卒業。
1988年大阪大学医学部卒業。
1993年より東京都精神医学総合研究所に国内留学。
1994年より兵庫県立高齢者脳機能研究センター研究員兼医長。
1996年より愛媛大学医学部精神科神経科助手。
2000年よりケンブリッジ大学神経科に国外留学。
2007年より熊本大学大学院生命科学研究部神経精神医学分野教授などを経て、2016年より大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室教授。
日本老年精神医学会理事長,
日本神経心理学会理事長、日本高次脳機能障害学会理事、日本認知症学会理事、日本神経精神医学会理事、International Psychogeriatric Association理事、Asian Society Against Dementia理事などを務めている。