著者・訳者:ミシェル・マーケル 文 ナンシー・カーペンター 絵 金原瑞人 訳 土居安子 解説
版型・ページ数:B4変型・上製・34ページ
発行年:2020年09月10日
ためしよみ
”子どもの本は楽しくなくちゃいけない!”
有名な児童図書賞「ニューベリー賞」の名前の由来になったニューベリーさんは、
いったい、どんな人だったでしょう――?
子ども向けの本といえば、アルファベットや算数を教える本や、
子どもが守るべき決まりの本、キリスト教の本くらいしかなかった18世紀。
「子どもだっておもしろい本を読みたいにちがいない」。
本が大好きだったイギリスのジョン・ニューベリー(John Newbery、1713〜1767)は、
子どもの興味を考えて工夫をこらし、
『小さなかわいいポケットブック』をつくります。
本はおもちゃとセットで発売され、飛ぶように売れました。
ニューベリーは商売上手なアイデアマンでもあったのです。
子どもが読んで楽しい子どもの本を、世界で初めて出版し、
大成功したニューベリーの伝記絵本。
※常用漢字使用 ※小学4年以上の漢字にふりがな
●ニューベリー賞とは/
アメリカで出版された児童書で、毎年1月、もっともすぐれた作品に対して与えられる賞です。
1922年にアメリカ図書館協会によって創設され、世界で最も古い児童文学賞として知られています。
18世紀イギリスの出版者ジョン・ニューベリーにちなんで名づけられました。
◇「おすすめ! 世界の子どもの本 ―JBBY選 日本で翻訳出版された世界の子どもの本― 2021年」選定図書
https://jbby.org/news/domes-news/post-12481
●主なメディア紹介
・[書評]のメルマガ vol.708(2020.09.13 Sunday配信)「いろんなひとに届けたい こどもの本」110回(評者:林さかなさん)
http://back.shohyoumaga.net/?eid=979144
著者・訳者プロフィール
文
ミシェル・マーケル
児童文学作家。娘たちが幼いころから、子ども向けの作品の執筆活動を始める。著書に『さんすうサウルス』『アンリ・ルソー』など。ジェーン・アダムス児童図書賞など受賞多数。『ジャイルズ・ジンジャーブレッドの物語』のジャイルズ少年のようにクリームやカスタードやよい本が大好き。アメリカ・カリフォルニア州在住。
www.michellemarkel.com
絵
ナンシー・カーペンター
これまでに40作以上の子どもの本のイラストレーションを手がけ、第一人者として活躍。『リンゴのたび』『よかったね、カモのおちびちゃん』など、作品ごとにさまざまな技法を使う独特のスタイルが評価され、2度のクリストファー賞やジェーン・アダムス児童図書賞など、受賞多数。アメリカ・ニューヨーク州在住。
https://www.nancycarpenter.website/about
翻訳
金原瑞人(かねはら みずひと)
1954年岡山市生まれ。法政大学教授、翻訳家。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書、ノンフィクションなど550点以上。訳書に『ガール・イン・レッド』『ふたりの約束 アウシュヴィッツの3つの金貨』『不思議を売る男』『青空のむこう』『さよならを待つふたりのために』『国のない男』『月と六ペンス』『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年』、共訳書に『ネルソン・マンデラ その世界と魂の記録』、監修書に『13 歳からの絵本ガイド』、エッセイ集に『サリンジャーに、マティーニを教わった』、日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』、著書に『ジョン万次郎』など。
●金原瑞人オフィシャルホームページ
https://kanehara.jp/
解説
土居安子(どい やすこ)
一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団理事・総括専門員。児童文学研究者。共編著に『子どもの本100問100答』、『明日の平和をさがす本』『幼年文学おすすめブックガイド200』などがある。国際アンデルセン賞選考委員(2017-2020年)。