著者・訳者:エイミー・ノヴェスキー 文 イザベル・アルスノー 絵 河野万里子 訳
版型・ページ数:B4変型・上製・40ページ
発行年:2018年10月23日
ためしよみ
六本木ヒルズの巨大なクモの彫刻『ママン』をつくったアーティストの生涯。
代表作『ママン』で世界的な彫刻家となったルイーズ・ブルジョワ。
彼女の生涯を描く、美しい陰影にいろどられた詩的な物語。
物語は、彼女の少女時代から始まります。
クモが糸をはいて巣を張っていくように、
ルイーズ・ブルジョワの母親は、いろいろな糸でタペストリーを修復しました。
家には仕事場もあり、のちに世界的な現代アーティストとなるルイーズは、
子どものころから、すこしずつ仕事をおぼえていきます。
母と娘の絆、糸や布地と向き合う日々、わたしたちの誰をも深く結びつける思い出というもの――。
それらは、彫刻家としてさまざまなすばらしい作品をつくる土台となりました。
美しい陰影にいろどられたこの詩的な物語は、
代表作『ママン』で世界的な彫刻家となったアーティスト、
ルイーズ・ブルジョワの生涯をみごとに描きだしています。
2017ボローニャ・ラガッツィ賞「アートの本」最優秀賞受賞
2020えほん50 全国SLA絵本委員会選定 〈知識の絵本〉
https://www.j-sla.or.jp/recommend/ehon50.html
イラストは、絵本や児童書の分野で活躍するイラストレーター、イザベル・アルスノー。
初のグラフィック・ノベル(小説全編に挿絵をつけた作品)『ジェーンとキツネとわたし』は、
ニューヨークタイムズ最優秀絵本賞と3回目となるカナダ総督文学賞をダブル受賞するほか、
「2018年国際アンデルセン賞国際審査員が選ぶ、
世界中の子どもたちに読んでもらいたい翻訳を期待する15冊」にも選出されるなど、
数々の受賞歴があり、
その繊細で美しい表現は世界的にも高く評価されています。
※常用漢字使用。小学4年以上の漢字にふりがな ※オールカラー
主なメディア紹介
・MOE 2022年5月号〈特集:カナダの絵本作家〉イザベル・アルスノー
・京都新聞「絵本からの招待状」 ひこ・田中氏書評 2019/05/15
・Pen 特集・泣ける絵本「デザインの美しさが、胸に響く7冊」 坂川栄治氏紹介 2019/04/15
絵
イザベル・アルスノー(Isabelle Arsenauit)
イラストレーター。ケベック大学でグラフィックデザインを学び、絵本や児童書の分野で活躍。
初のグラフィック・ノベル(小説全編に挿絵をつけた作品)『ジェーンとキツネとわたし』で
ニューヨークタイムズ最優秀絵本賞と3回目となるカナダ総督文学賞をダブル受賞。
また、同作は「2018年国際アンデルセン賞国際審査員が選ぶ、
世界中の子どもたちに読んでもらいたい翻訳を期待する15冊」の1冊にも選ばれている。
ほか『きょうは、おおかみ』(きじとら出版)や、2011年ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を受賞した『アンナとわたりどり』『ちいさなあなたがねむる夜』(以上、西村書店)など。
カナダ、モントリオール州在住。
文
エイミー・ノヴェスキー(Amy Novesky)
作家。作品に、『Georgia in Hawaii』や、プーラ・ベルプレ・オナー賞を受賞し、
全米図書館協会の注目の本に選ばれた『Me, Frida』がある。アメリカ、サンフランシスコ州在住。
訳
河野万里子(こうの まりこ)
翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。
訳書としてサン=テグジュペリ『星の王子さま』、サガン『悲しみよ こんにちは』(以上、新潮社)、
セプルベダ『カモメに飛ぶことを教えた猫』(以上、白水社)、
絵本翻訳に『だいすきっていいたくて』のシリーズ(ほるぷ出版)、
『ジェーンとキツネとわたし』『ちいさなあなたがねむる夜』(以上、西村書店)など多数。
東京都在住。