著者・訳者:ローズマリー・マカーニー 文 西田佳子 訳
版型・ページ数:B4変型・上製・26ページ、総ルビ
発行年:2018年06月14日
ためしよみ
大きな問題を考えるきっかけに
シリーズ《世界に生きる子どもたち》第2弾。
だれにでも住む家が必要です。
子どもたちには、安全で、幸せに暮らせて、家族と食事ができて、
おもちゃで遊べて、なんの不安もなく眠りにつける場所が必要なのです。
しかし世界には、危険がせまり、家を離れざるをえなくなった多くの人たちがいます。
2016年末の時点で家を追われた人の数は、6,560万人ともいわれています(国連UNIHCR協会
※ ホームページより)。
戦争や紛争のために、多くの子どもたちとその家族が難民になりました。
彼らの人生は過酷で不安に満ちています。
それでも、ときには笑い、遊び、友だちをつくり……
どこかで、誰かが、自分たちを新しい家へと温かく迎えてくれるだろうという希望を胸に、生きています。
本書はこうした難民の状況を知り、問題を考えるきっかけとなることを目指して作られた写真絵本です。
新たな家をさがしもとめ、前を向いて生きている子どもたちと家族の姿をとらえています。
※UNHCR…国連難民高等弁務官事務所
(使用漢字/中学1年相当まで。総ルビ。対象学年/小学校中〜高学年・中学生)
●巻頭にはノーベル平和賞受賞のマララ・ユスフザイさんの写真を日本語版限定で特別収録
(2016年にケニアのダダーブ難民キャンプで難民の若者達へ講演している写真)
平成31年度(2019年度)厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財 選定
・「おすすめ! 世界の子どもの本 ―JBBY選 日本で翻訳出版された世界の子どもの本― 2019年」選書
●《世界に生きる子どもたち》シリーズ
・
『すごいね! みんなの通学路《世界に生きる子どもたち》』第64回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(小学校中学年の部)
・
『男の子でもできること みんなの未来とねがい《世界に生きる子どもたち》』
文
ローズマリー・マカーニー(Rosemary McCarney)
カナダの国連大使および国連のジュネーブ軍縮会議の常任理事。カナダのプラン・インターナショナル前代表。プラン・インターナショナルのグローバルキャンペーン「Because I am a girl(私は女の子だから)」を立ち上げたメンバーのひとりでもある。同キャンペーンは、女の子を取り巻くリスクから守り、彼女たちが生きる力を発揮できるよう促すことで、貧困や差別、暴力のない世界を目指している。国連の「国際ガールズ・デー(10月11日)」制定にも尽力した。主著に、世界的ベストセラーとなった『マララさん こんにちは』『すごいね!みんなの通学路』『わたしは女の子だから 世界を変える夢をあきらめない子どもたち』(以上、西村書店)がある。
訳
西田佳子(にしだ よしこ)
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業。東京都武蔵野市在住。おもな訳書に、クロンビー「警視シリーズ」(講談社)、モンゴメリ『赤毛のアン』(西村書店)、プリーストリー『ホートン・ミア館の怖い話』(理論社)、『わたしはマララ』(共訳・学研プラス)、『マララさん こんにちは』『マララの物語』『すごいね!みんなの通学路』(以上、西村書店)などがある。