書誌情報
著者・訳者:ケヴィン・ウィルソン 著 西田佳子 訳
版型・ページ数:四六判・並製・400ページ
発行年:2017年12月01日
内容
おかしな一家をめぐる奇妙な味のコメディ!
ファング夫妻はそれを「アート」と呼び、子どもたちはそれを「いたずら」と呼んだ。
有名なパフォーマンス・アーティストを両親にもつ姉弟アニーとバスターは、幼いころから親の「アート」に巻き込まれて育った。
しかし、”人生で大切なのは偉大なアートだけ”と言って、毎日奇天烈なことばかり計画している親のもとで順調に成長するのは難儀なこと。
大人になって早々に家を出た2人は、それぞれ女優と売れない作家になっていた。
ある日、仕事に行き詰った姉と大けがをした弟は実家に帰り、久しぶりに家族4人で暮らし始める。
ところが、両親が突然失踪。
事件なのか、それとも「アート」なのか…。
わかりあいたいのにわかりあえない、いちばん近くにいる厄介な他人、それが家族。
「ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー」他、
TIME、PEOPLEなどで年間ベストに選ばれ、映画化もされた、
全米でベストセラーのシニカルなコメディ小説!
(映画作品はニコール・キッドマン主演。本邦未公開、DVD発売中)
著
ケヴィン・ウィルソン(Kevin Wilson)
アメリカの小説家。『地球の中心までトンネルを掘る』(2009年)でデビュー。この第一短編集でシャーリイ・ジャクスン賞、全米図書館協会アレックス賞を受賞する。また、本書『ファング一家の奇想天外な謎めいた生活』はニューヨーク・タイムズ・ベストセラーのほか、タイム、ピープル、エスクァイアの年間ベストに選ばれている。
訳者
西田佳子(にしだ よしこ)
英米文学翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業。おもな訳書に、クロンビー「警視シリーズ」(講談社)、モンゴメリ『赤毛のアン』(西村書店)、プリーストリー『ホートン・ミア館の怖い話』(理論社)、『わたしはマララ』(共訳・学研パブリッシング)などがある。