”チェコのグリム”とよばれるエルベンの収集した昔話。
ブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリ受賞 出久根 育のオールカラー絵本!
動物の話すことばがわかるようになったために、
数々の困難に巻き込まれる召使いイジークの物語「金色の髪のお姫さま」、
死にそうな父王を助けるため、“命の水”を探しに旅に出る王子たちの物語「命の水」、
戦に行ったはずの愛しい恋人から墓地へと誘われ、恐怖の一夜をすごす「婚礼衣装」、
永遠の命をねがって、
死神を出しぬいたことから世界がたいへんな事態になる「この世に死神がいてよかった」ほか、
チェコとその周辺の国々(スラブ地方)に伝わる民話20編を収録した珠玉のアンソロジーです。
ブラティスラヴァ世界絵本原画展のグランプリを受賞しているチェコ在住の画家、出久根 育さんによる、
テンペラ画のオールカラーイラストも本書の魅力の1つ。
日本語版のため特別に追加書き下ろしイラストも掲載。
翻訳はチェコ文学を第一線で牽引する阿部賢一さんでお届けします。
さあ、人も動物も生き生きと活躍するボヘミアの魔法や知恵、不思議あふれる世界へ!
2017年は日本におけるチェコ文化年(国交回復60周年)です
主なメディア紹介
・東京新聞 「この人」 小寺勝美氏 2018/02/01
・公明新聞 「ひこ・田中の絵本カフェ」 書評 ひこ・田中氏 2018/09/22
訳者 阿部賢一先生より直筆のメッセージ
画家 出久根 育先生より直筆のメッセージ
書店さまへ
上記のメッセージを「飾り罫・トンボ付き」の仕様としたPOPを作成いたしました♪
↓ご利用くださいませ!
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『命の水』訳者・画家メッセージPOP(PDF)
編
カレル・ヤロミール・エルベン(Karel Jaromír Erben)
1811年、プラハ北東部ミレティーン生まれ。作家、詩人、民俗学者。同時代、グリム兄弟がドイツの民話を収集したように、エルベンはボヘミア地方で民話・民謡・詩・ことわざなど、チェコ語の資料を収集したため、「チェコのグリム」と呼ばれる。
絵
出久根育(でくね いく)
武蔵野美術大学卒業。チェコのプラハ在住。 挿画を手がけた『あめふらし』(グリム兄弟、偕成社、2003)でブラティスラヴァ世界絵本原画展グランプリ受賞。『マーシャと白い鳥』(ミハイル・ブラートフ、偕成社、2005)で、日本絵本賞大賞受賞。
訳
阿部賢一(あべ けんいち)
東京外国語大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。東京大学准教授。チェコ文学の研究および翻訳に従事。
主な訳書:『わたしは英国王に給仕した』(ボフミル・フラバル、河出書房新社、2010)、『エウロペアナ 20世紀史概説』(パトリク・オウジェドニーク、白水社、2014。本作で第1回日本翻訳大賞受賞)、『約束』(イジー・クラフトヴィル、河出書房新社、2017)。