イタリア発ミステリー・ロマン
「アレッシア・ガッゾーラは並はずれた才能をもった作家だ。
大いなる心理的緊迫感と圧倒的リズムに、一晩中眠れなくなるだろう!」
―― ジェフリー・ディーヴァー(『ボーン・コレクター』著者)
アリーチェは、ローマの法医学研究所で働く研修医。
自分の仕事を心から愛しているものの、いつも数々の失敗をやらかしてしまう。
ある夜、上司のクラウディオとともに現場検証に行ったアリーチェは、女性の死体を見て衝撃を受ける。
その女性ジュリアと偶然にも前日知り合っていたからだ。
検死により導き出された死亡推定時刻に疑問を覚えたアリーチェは、ジュリアへの個人的な感情から事件の解明にのめりこんでいく。
はたしてジュリアの死の真相は――?
ジャーナリストの自由人アーサーとの恋の成り行きを織り交ぜ、厳しい状況の中、自分の直観を信じて突き進んでいくアリーチェの姿を、丹念に、時にユーモラスに描き出す。
イタリア本国でシリーズ累計37万部突破した「法医学教室のアリーチェ」シリーズ。
イタリア放送協会(RAI)によりテレビドラマ化され、2016年9〜10月にシーズン1が放映された。
イタリア放送局(RAI)のドラマサイト ”L'allieva”
※タイトルは、イタリア語で「生徒」「学生」「見習い」などの意味
http://www.raiplay.it/programmi/lallieva/
著
アレッシア・ガッゾーラ(Alessia Gazzola)
1982年4月9日イタリアのシチリア島、メッシーナ生まれ。2000年に高校卒業後、法医学を専攻し専門医となる。旅行と読書と料理が好きで、夫と2人の女児とともにヴェローナ在住。本作の主人公アリーチェのシリーズは、イタリアで第6話まで刊行されている。
訳者
越前貴美子(こしまえ きみこ)
東京外国語大学博士後期課程修了。現代イタリア文学専攻。イタリア語非常勤講師。イタリア学会会員。著訳書として、共著『イタリア文化55のキーワード』(ミネルヴァ書房、2015年)、共訳『ユリイカ 特集アントニオ・タブッキ』(青土社、2012年6月号)がある。