書誌情報
著者・訳者:スティーブン・P・キールナン 著 川野太郎 訳
版型・ページ数:四六判・並製・480ページ
発行年:2017年07月18日
内容
時を超えて氷の中から甦った男を待ち受けていたものとは…?
科学の倫理性、人生の意味、そして愛の本質を問うサイエンス・ロマン。
科学者ケイト・フィーロらを乗せた調査船が発見した未曽有の規模の氷山、その分厚い氷の奥深くから、氷漬けになったひとりの男が発見された――。
氷の中から目覚めた時間旅行者(タイム・トラベラー)を待ち受けていたのは、名声を追い求める傲慢な研究所所長、スクープを狙う雑誌記者、「凍った男(フローズン・マン)」の蘇生は神への冒涜と考える狂信的な抗議団体、甦った男の生を長引かせるため研究を重ねる科学者たちのさまざまな思惑だった。
さまざまな欲望と思惑に満ちた世界で、男は「愛」を再び手に入れられるのか。
科学の倫理性、生と死の意味、そして愛の本質を問う、サイエンス・ロマンの傑作!
”キールナンはここ数年にデビューしたなかでも
もっとも力のある作家だ。
本書はあなたの心臓を止め、また動かすだろう”
〜Justin Cronin(ベストセラー『Passage』著者)〜
著
スティーブン・P・キールナン(Stephen P. Kiernan)
ニューヨーク州ニュートンビル生まれ。ミドルベリー大学を卒業後、ジョンズ・ホプキンズ大学とアイオワ大学の創作科で修士号を取得。二十年以上のキャリアをもつジャーナリストとして、ブレックナー・センターの報道の自由賞、言論の自由に貢献した業績に与えられるエドワード・ウィリス・スクリプス賞、ジョージ・ポルク賞など、多くの受賞歴がある。ノンフィクションを二冊執筆しており、本書『長い眠り』がはじめての小説となる。
訳者
川野太郎(かわの たろう)
熊本県生まれ。早稲田大学文学研究科現代文芸コース修了。