書誌情報
著者・訳者:カトリーン・シェーラー 作/松永美穂 訳
版型・ページ数:B4変型判・上製・34ページ
発行年:2017年05月21日
内容
死ぬことがなければ、ずっと幸せでいられるの?
命に限りがあることの意味を考えさせられる1冊。
ある日、年老いたキツネは、わなで捕まえたイタチに、
「自分のリンゴの木にのぼったものは、そこにくっついてしまう」という魔法をかけてもらいます。
自分を迎えにきた死神までもその木にくっつけてしまうことで永遠の命を手に入れたキツネは、
幸せな日々を過ごしていました。
でも、やがてキツネのおくさんが死に、友達も子どもも孫もいなくなり……。
命には限りがあり、それゆえに喜びや悲しみ、幸せがあるということを考えさせられる1冊。
※すべての漢字にルビ
●主なメディア紹介
・読売新聞 夕刊 「KODOMOサタデー」 見たい知りたい! 2017/07/22
絵と文
カトリーン・シェーラー(Kathrin Schärer)
1969年スイス・バーゼル生まれ。言語障害の子どもたちに美術を教えながら、イラストレーターとしても活躍。『ヨハンナの電車のたび』(西村書店)で2011年スイスの児童青年文学賞、2015年に第20回日本絵本賞翻訳絵本賞を受賞。2012年国際アンデルセン賞、2014年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞にノミネート。作品に『としょかんのよる』(ほるぷ出版)、『ミアはおおきなものがすき! 』(光村教育図書)などがある。
訳
松永美穂(まつなが みほ)
1958年愛知県生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専門はドイツ語圏の現代文学・翻訳論・ジェンダー論。著書に『誤解でございます』(清流出版)、訳書に『朗読者』(新潮社)、『マグノリアの眠り』(岩波書店)、『夜の語り部』『ヨハンナの電車のたび』(以上、西村書店)などがある。毎日出版文化賞特別賞受賞(2000年)。