書誌情報
著者・訳者:マーク・ジマー 著 近江谷克裕 訳
版型・ページ数:B5判・上製・68ページ
発行年:2017年08月03日
内容
生き物の世界の「不思議」に迫る!
ノーベル化学賞受賞 下村 脩氏 推薦
ダンゴイカをはじめ、深海のふしぎな生き物たち、光る生き物の美しい写真も満載
ある種の巨大イカやエビ、そしてホタルなど、生物が光を生み出すことを「生物発光(バイオルミネセンス)」とよびます。
光る生物たちは、異なる化学反応の仕組みで光を生み出し、光る理由や目的もさまざまです。
例えば、情報交換のため、餌を獲得するため、あるいは自分の身を隠すため、など――。
生物発光の現象の仕組みは研究の途上にありますが、この魅力的な光は、多くの場面で巧みに利用されています。
顕微鏡観察での利用(マラリアなどの感染)をはじめ、生物発光に関わるタンパク質は、デングウイルス、がん、HIVその他の様々なウイルス、さらには複雑な神経活動を解明する助けとなっているのです。
さらに、絵画などの芸術分野や、ファッションデザイナーの衣装制作にも、生物発光は大きく貢献しています。
21世紀に入って、2つの生物発光の分野にノーベル賞が授与されています(わが国では下村 脩氏)。
そんな、いまもっとも熱い「生物発光」のふしぎな世界を、たくさんの美しいカラー写真とともに探ってみましょう。
著
マーク・ジマー(Marc Zimmer)
コネチカットカレッジ教授。専攻は化学。世界的に著名な蛍光タンパク質の研究者。主な著書:『光る遺伝子 オワンクラゲと緑色蛍光タンパク質GFP』(丸善、2009)他。
訳
近江谷克裕(おおみや よしひろ)
1960年北海道生まれ。群馬大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。(国)産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門長。鳥取大学客員教授。国際生物発光化学発光学会前会長を務め、生物発光研究を世界的に牽引する研究者。主な著書:『発光生物のふしぎ』(SBクリエイティブ、2009)。