書誌情報
著者・訳者:ラフィク・シャミ 文 カトリーン・シェーラー 絵 那須田 淳 訳
版型・ページ数:B4変型判・上製・32ページ
発行年:2016年11月07日
内容
ねぇ、「コワイ」って、もってる?
「コワイ」を探しに出かけた子ネズミのミナ。
ライオンやカメに聞いても、答えはみつかりません----。
ユニークな「こころ」絵本。
子ネズミのミナは、「コワイ」がどんなものかを知りたくなって、
さがしに出かけます。ところが、ライオンに会っても、スカンクや
長生きのカメのところへ行っても、さっぱり答えはみつかりません。
そして、さいごにヘビに出会うのですが……。
ドイツの語り部シャミによる、
「こわい」という気持ちについてのユニークなおはなし。
●主なメディア紹介
・朝日新聞 「子どもの本棚」 書評 広松由希子氏 2017/01/28
・東京新聞 「えほん・よみもの 子どもの新刊」 クレヨンハウス 岩間建亜氏 2016/12/13
・公明新聞 「ひこ・田中の絵本カフェ」 ひこ・田中氏 2017/02/28
文
ラフィク・シャミ(Rafik Schami)
1946年シリア生まれ。1971年にドイツへ亡命し、外国人労働者によるドイツ語文学の先駆けとなった。『片手いっぱいの星』(岩波書店)はチューリヒ児童文学賞ほか8つの賞を受賞。シャミッソー賞の、第1回(1985年)では奨励賞、1993年には本賞に輝く。代表作は『夜の語り部』『蠅の乳しぼり』『ミラード』(以上、西村書店)、『愛の裏側は闇』(東京創元社)など。ドイツ語圏でもっとも重要な作家の一人。作品は29カ国語に翻訳されている。
絵
カトリーン・シェーラー(Kathrin Schärer)
1969年スイス・バーゼル生まれ。言語障害の子どもたちに美術を教えながら、イラストレーターとしても活躍。『ヨハンナの電車のたび』(西村書店)で2011年スイスの児童青年文学賞、2015年に第20回日本絵本賞翻訳絵本賞を受賞。2012年国際アンデルセン賞、2014年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞にノミネート。作品に『としょかんのよる』(ほるぷ出版)、『ミアはおおきなものがすき! 』(光村教育図書)などがある。
訳
那須田淳(なすだ じゅん)
1959年生まれ。著作に『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店・産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞) 『一億百万光年先に住むウサギ』(理論社)、『星空ロック』(あすなろ書房/ポプラ文庫ピュアフル)やM・ゾーヴァとの画文集『少年のころ』(小峰書店)、『魔笛』(講談社)など多数。翻訳に、『ちいさなちいさな王様』(共訳・木本栄、講談社)や『新訳・飛ぶ教室』(角川つばさ文庫)など。日本ペンクラブ会員。会員誌「鬼ヶ島通信」編集長。1995年よりドイツ・ベルリンに在住。青山学院女子短期大学非常勤講師。