書誌情報
著者・訳者:D.オリバー、G.D.ボラシオ、D.ウォルシュ 編/中島孝 監訳
版型・ページ数:B5判・上製・180ページ
発行年:2017年04月11日
内容
本来の緩和ケアは不治の病でも諦めず、
適切なcareで症状を改善する全人的アプローチである。
世界で最も先進的な実践理論を呈示。
英国のセントクリストファーホスピスは、世界で最も先進的なホスピス・緩和ケア施設であり、独自の研究・教育プログラムを行っている。
その創始者であるシシリー・ソンダースの指導を受けた執筆陣による、筋萎縮性側索硬化症(ALS)をケースとした緩和ケアの基本図書。
ソンダース自身による序文も収録した。
人は病が治らなくても、たとえ死にいく過程であっても、決して諦めたり、見棄てられたりすべきでなく、適切なcareを組み合わせればどんな時にも症状は改善されるはずで、そのための診療・教育・研究を行う事が重要である。
超高齢化時代の大学の医学部教育では治す(cure)ことに固執するのみの現代医学から、治らない患者をこのような全人的なアプローチ法を使ってチームで診療する真髄も、教え研究する段階に来ている。
主な読者対象
あらゆる科の専門医、家庭医、看護を含むすべての保健福祉医療系の学生とその医師・看護師・ホスピス関係者・作業療法士・理学療法士・言語聴覚士などコメディカルスタッフ。
目次
1 筋萎縮性側索硬化症(ALS/MND):臨床神経学および神経生物学
2 緩和ケア
3 告知
4 症状のコントロール
5 心理社会的ケア
6 多専門職種ケア
7 ケアモデル
8 ALSの終末(ターミナル)期のケア
9 死別(ビリーブメント)
10 個人的な体験
11 将来
編
D. Oliver(オリバー)
ケント大学医学生命学部
G.D. Borasio(ボラシオ)
ルートヴィヒ‐マクシミリアン大学神経学際部門緩和ケアユニット
D. Walsh(ウォルシュ)
オハイオ州立大学医学部内科学
監訳
中島孝(ナカジマ タカシ)
独立行政法人国立病院機構新潟病院 副院長