書誌情報
著者・訳者:本城秀次/野邑健二/岡田 俊 編集
版型・ページ数:B5判・並製・544ページ
発行年:2016年11月07日
内容
児童青年期の精神疾患に関する広範にわたる最新の情報をまとめあげた一冊!
児童・青年期の精神疾患については、教育問題だけでなく多くの社会的事象などから、今日注目を集めるようになってきており、それにともなって、内外の知識や生物学的過程に関する諸理論がさまざまに示されている。
同時に、それらの臨床的データやその分析も、ますます蓄積されてきており、今日それらを包括し、統一的にまとめあげた本が待望されている。
本書はそうした期待に応え、児童・青年精神医学の学問的背景とわが国の臨床的問題の新しい事実や見解を結び付け、精神医学だけでなく、脳科学、遺伝学、生物学、および社会的なレベルにおける分析を統合し、解説することを主目的としている。
また、精神医療をめぐる社会施策や政治・法的議論やリエゾン医療など関連する諸領域についても提示している。
執筆者は、大学病院や小児医療の臨床現場で活躍している医師を中心とし、児童・青年精神医学の今日的水準を網羅しつつ、最新の知見も盛り込んである。
3部、全60章の構成となっている。
目次
総論
児童青年精神医学の成り立ち / 子どもの心身の発達 / 児童青年精神医学における見立て / 心理査定 / 生物学的評価 / 精神療法 / 生物学的治療 / 入院治療 など
各論
知的障害 / 広汎性発達障害 ADHD,反抗挑発症,素行症 / 学習障害 / 協調運動障害 / コミュニケーション障害 / 強迫症 / 解離性障害 / 身体表現性障害 / ストレス関連性障害 / 摂食障害 / チック症 / 緘黙症 / うつ病性障害 / 双極性障害 / 境界例児童 / 精神病性障害 / 物質関連障害 など
諸問題
乳幼児精神医学 / 妊産婦のメンタルヘルス / 子ども虐待 / 不登校とひきこもり / いじめ / 自傷と自殺 / 災害時医療とこころ / 重症心身障害児に対する医療 / 遺伝性疾患と遺伝カウンセリング / 施設における診療 / 学校教育における問題 / 地域連携・地域支援 / 福祉制度と法 / 児童精神医学のこれから など
対象
精神医学・小児医学・心理学・教育学の研究者、大学院生、学生、臨床心理士、看護師、作業療法士、言語聴覚士、心理カウンセラーなど
編集者
本城秀次(ほんじょう しゅうじ)ささがわ通り心・身クリニック
野邑健二(のむら けんじ)名古屋大学心の発達支援研究実践センター
岡田俊(おかだ たかし)名古屋大学医学部付属病院親と子どもの診療科