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西村書店

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医学書を中心に芸術書、絵本、一般書を発行する総合出版社

囀(さえず)る魚

ISBN:978-4-89013-726-8

販売価格:1,650円(本体1,500円、税150円)

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書誌情報

著者・訳者:アンドレアス・セシェ 著 酒寄進一 訳
版型・ページ数:四六判・上製・232ページ
発行年:2016年06月01日

内容

それはアテネの古い書店から始まった。
読む者を不思議な読後感へと誘うエブリデイ・ファンタジー


●作家による日本語メッセージ公開中!



『全編に満ち溢れた知的な刺激。これぞまさに文学の力!
読むものを惹きつけて離さない、不思議な魔法のような魅力がここにある。』

(三省堂書店 営業企画室 内田剛さん)

アテネの古い書店に迷い込んだヤニスは女店主リオとの本談義に夢中になるが…。
現実と虚構と謎が織り込まれた本好きのための物語。

無類の本好きにして内気な青年ヤニスは、アテネ旧市街の古びた書店に迷い込み、神秘的な女主人リオに出会う。本を熟知する彼女にいざなわれ、果てしない本の愉しみを分かち合う喜びに熱中するヤニスだったが、それも束の間、リオはふいに消息を絶つ。彼女は、本当はいったいだれなのだろう。
手がかりを探すヤニスが辿り着いた世界とは? ちりばめられた実在の書物の数々、作家たちの逸話、古典の断片。現実と虚構と謎とが織り込まれ、読む者を不思議な読後感へと誘うエブリデイ・ファンタジー。

『主人公ヤニスは他人には思えない。本棚の並びまでぼくの本棚を見ているようなのだ。』(訳者のことばより)

海外レビューより
”アンドレアス・セシェはリサーチされた現実と虚構をないまぜにし、ジャーナリストの手法をスリリングな謎解きと見事に融合させ、冒険に満ちた世界を情感たっぷりに描いている。”---シュヴァービッシェ・ポスト紙
”読みだしたらやめられない本というものがある。文学が好きなら、この詩情にあふれたこの小さな小説をきっと愛するだろう。”---メーディエンプロフィーレ


アンドレアス・セシェ(Andreas Séché)
1968年生まれ。大学で政治学、法学、メディア学を学ぶ。ジャーナリストであり、新聞社で働いた経験がある。ミュンヘンの科学雑誌の編集者を数年間つとめた後、デュッセルドルフ近郊にある故郷へ戻り、パートナーと田舎に暮らしながら小説を書いている。日本を頻繁に旅行し、東京、京都、日本文化に魅了される。作品は本書『囀る魚』のほかに、京都の庭にインスパイアされて書いた『ナミコとささやき声』、『蝉時雨の刻』がある(ともに小社より刊行予定)。


酒寄進一(さかより しんいち)
1958 年茨城県生まれ。和光大学教授・ドイツ文学翻訳家。主な訳書にシーラッハ『犯罪』『罪悪』『コリー二事件』『禁忌』『カールの降誕祭』、ノイハウス『白雪姫には死んでもらう』、クッチャー『濡れた魚』、グルーバー『月の夜は暗く』、ギルバース『ゲルマニア』、マイヤー『魔人の地』、イーザウ『盗まれた記憶の博物館』など。

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