書誌情報
著者・訳者:ヨナス・ヨナソン 著 中村久里子 訳
版型・ページ数:四六判・並製・488ページ
発行年:2015年07月10日
内容
人種差別の激しかった南アフリカで、暮らしのためにし尿処理場で汲み取り桶運びに明け暮れる女の子がいた。
ノンベコ13歳。
天才的な数学の才能はあるけれど学校には行ったことがなく、だから当然読み書きのできないこの少女が、大人になって遠くスウェーデンの国王と首相の命を救うことになろうとは、本人も含め誰も予想だにしていなかった…
物語の舞台は南アフリカからスウェーデンへ。
開発の途上で余ってしまった爆弾1個をめぐって、そっくりなのに全然似てない双子、いつもへべれけの爆弾開発者、じゃがいも農家の伯爵夫人、のん気な王様、きれい好きな首相、モサド諜報員、そして胡錦濤国家主席まで、ひと癖もふた癖もある人物が入り混じって、てんやわんやの大騒ぎ。
爆弾は誰の手に? ノンベコの恋の行方やいかに?
そして、スウェーデン王は共和主義者の魔手から無事逃れられるのか?!
全国の書店員さんが選ぶ2016年本屋大賞第2位に入賞しました!
『窓から逃げた100歳老人』(2015年本屋大賞第3位)に続く2年連続入賞となりました。
全国の書店員の皆さま、応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
著
ヨナス・ヨナソン
1961年スウェーデンのヴェクショー生まれ。ヨーテボリ大学卒業後、地方紙の記者となる。その後、メディア・コンサルティングおよびテレビ番組制作会社OTWを立ち上げ成功。テレビ、新聞などのメディアで20年以上活躍した後、会社などすべてを手放し、家族と共にスイスへ移り住む。この間に1作目となる本書を執筆。天才数学少女が自分の人生を切りひらいていく2作目『Analfabeten som kunde r kna』と併せ、全世界で好評を博している。現在はスウェーデンのゴットランド島に息子と猫、鳥とともに暮らす。デビュー作『窓から逃げた100歳老人』は全世界で1000万部を突破!
訳
中村久里子
新潟県出身。立教大学文学部心理学科卒。共訳に、『アンドルー・ラング世界童話集』(東京創元社)。福岡県在住。