揺れ動く心をみずみずしく描くグラフィック・ノベル。
仲間はずれにされている5年生のエレーヌは、悪口を落書きされても、からかわれても、いつも大好きな本『ジェーン・エア』を読んでやり過ごしていた。
あるとき、しぶしぶ参加した学校の合宿に青い目のジェラルディーヌがあらわれ、小さな変化が訪れる――。
少女の揺れ動く心をみずみずしく描くグラフィック・ノベル。
カナダ総督文学賞受賞作。
●「2018年国際アンデルセン賞国際審査員が選ぶ、世界中の子どもたちに読んでもらいたい翻訳を期待する15冊」に選ばれました
http://www.kodomo.go.jp/info/child/2018/2018-009.html
●ガイマン賞2015入賞(第10位)
ガイマン賞2015年度受賞作品
主なメディア紹介
●MOE 2022年5月号〈特集:カナダの絵本作家〉イザベル・アルスノー
●アイデア No.393 2021年4月号〈特集:世界とつながるマンガ 海外マンガのアクチュアリティ〉 越境するための邦訳海外マンガガイド
●BRUTUS 2020年1/15号No.907「危険な読書」〈危険な海外マンガ〜世界のリアルをグラフィックノベルで〉対談:原 正人氏(翻訳家)× 山本美希氏(マンガ家)にて、山本美希氏・選
●読売新聞 夕刊「ジュニア・ワールド」グラフィック・ノベル 渡部恵子氏 2018/07/02
●アエラキッズ 紹介 2017夏号
●クレヨンハウス ブッククラブ 絵本の本棚 採用(2018年4月〜2019年3月)
●MORGEN「読書座談会」 2015/09/07
絵
イザベル・アルスノー(Isabelle Arsenault)
イラストレーター。ケベック大学でグラフィックデザインを学び、絵本や児童書の分野で活躍。初のグラフィック・ノベル(小説全編に挿絵をつけた作品)である本作で、3回目となるカナダ総督文学賞を受賞し、『アンナとわたりどり』(西村書店)で2011年ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を受賞するなど、数々の賞にかがやく。キョウ・マクレアーとの共作“Spork”と『きょうは、おおかみ』(きじとら出版)も人気が高い。
文
ファニー・ブリット(Fanny Brit)
作家、翻訳家。約10作の戯曲、15作以上の翻訳があり、翻訳では英国、アイルランド、アメリカ、英語圏カナダの現代作家の作品に取り組む。
本作でカナダ総督文学賞を受賞。現在、初の長編映画の脚本を執筆中。
訳
河野万里子(こうの まりこ)
翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。
主な作品に、ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』、サン=テグジュペリ『星の王子さま』、サガン『悲しみよ こんにちは』、ボーム『オズの魔法使い』(以上、新潮社)、セプルベダ『カモメに飛ぶことを教えた猫』、エーヴ・キュリー『キュリー夫人伝』(以上、白水社)、絵本翻訳に『だいすきっていいたくて』のシリーズ(ほるぷ出版)など。