書誌情報
著者・訳者:猪口 孝著
版型・ページ数:四六判・並製・182ページ
内容
グローバル化時代を生き抜くためには、いったい何が必要か。
それは「自立」であると著者は述べる。
強弁や腕力に物をいわせるような自立ではない。
タンポポが地中に広く根を張り種子を遠くへ飛ばすように、
自分を活かせる仕事に就き、世界を視野に入れた姿勢こそが、
これからの時代に必要な「自立」のあり方だと主張する。
このような人を「全天候型人間」、あるいは「タンポポな人」と著者は呼ぶ。
タンポポな人の特徴は次の四か条である。
1. 深く根を張り、枯れることなく物事をやり通す
2. 陰日向なく花を咲かせようとする
3. 夢を持ち、その夢に向かって一途に進む
4. さまざまなところに飛んで行って根付き、花を咲かせる
具体的な「タンポポな人」として、
古くはジョン万次郎から、現代の山村耕造さん、二宮正人さん、蒲島郁夫さん、藤森照信さん、
横石知二さん、荒川静香さん、下村脩さん、野口健さん、木下秋則さんらを挙げて紹介。
2009年に開学した新潟県立大学の学長として、日本の未来を担う世代へ向けた熱いメッセージ。
『トンボとエダマメ論』『英語は道具力』に続く第三弾!
著
猪口孝(いのぐち たかし)
国際政治学者/前国連大学副学長 東京大学名誉教授/中央大学法学部教授