書誌情報
著者・訳者:アンヌ・プリショタ サンドリーヌ・ヴォルフ 著 児玉しおり 訳
版型・ページ数:四六判・512ページ
発行年:2013年6月
内容
地球上の見えない世界〈エデフィア〉の若きグラシューズ、オクサ・ポロックは、
ロンドンのフランス人中学校、聖プロクシマスでの第3学年を終えた。
ところが、ほっとしたのもつかの間、校内でギュスの姿がこつぜんと消えた!
教室の床には、ギュスのケータイだけが残されていた……。
そこには、見知らぬ女性のぼやけた写真が写っている。
彼女はだれなのか? 反逆者のたくみな陰謀が、再び始動したのか? ギュスの身に何が起こったのだろうか?
親友を救うため、〈逃げおおせた人〉たちとともに、迷いもなく未知の世界へ旅立つオクサ。
魔法と恐怖に満ちたその世界で、オクサたちを待ち受ける死と隣り合わせの試練の数々。
そのなかで明かされる新たな家族の秘密……。
フォルダンゴットや寒がりのドヴィナイユに助けられ、
若きグラシューズは「迷い人の森」の出口を見つけられるのだろうか?
あらがえない運命にみちびかれ、“希望の星”オクサの新たな冒険がはじまる。
エデフィアへの帰還をめざし、〈逃げおおせた人〉たちの絆を深める旅はつづく。
●フランスを震撼させたネオ・ファンタジーシリーズ(全6巻)。
YA大賞受賞(フランス レンヌ2012年)、児童文学賞(オーストリア ウィーン2012年)、W受賞!
作
アンヌ・プリショタ(Anne Plichota)
フランス、ディジョン生まれ。
中国語・中国文明を専攻したのち、中国と韓国に数年間滞在する。中国語教師、介護士、代筆家、図書館司書などをへて、現在は執筆業に専念。
英米文学と18〜19世紀のゴシック小説の愛好家。
一人娘とともにストラスブール在住。
サンドリーヌ・ヴォルフ(Cendrine Wolf)
フランス、コルマール生まれ。
スポーツを専攻し、社会的に恵まれない地域で福祉文化分野の仕事に就く。
体育教師をへて、図書館司書に。
独学でイラストを学び、児童書のさし絵も手がける。
ファンタジー小説の愛好家。ストラスブール在住。
訳
児玉しおり(こだま しおり)
1959年広島県生まれ。
神戸市外国語大学英米学科卒業。
1989年渡仏し、パリ第3大学現代フランス文学修士課程修了。
フリーライター・翻訳家。
おもな訳書に『おおかみのおいしゃさん』(岩波書店)、『ぼくはここで、大きくなった』『みずたまのたび』(以上、西村書店)など。パリ郊外在住。