書誌情報
著者・訳者:ラフィク・シャミ 著 池上純一 訳
版型・ページ数:B6変型判・上製・296ページ
発行年:1997年12月01日
内容
モモは、時間を盗む灰色の男たちから社会を救った。
しかし、落ち着いた生活も長くは続かなかった---------。
エンデがつくりあげた理想の少女モモが、現代社会の悪の化身ともいうべき人物に恋をしてしまうという、
名作『モモ』のパロディーである表題作をはじめとした、大人のためのメルヘン14編を収録!
著
ラフィク・シャミ(Rafik Schami)
1946年シリアのダマスカス生まれ。1971年よりドイツ在住。大学で化学を学び、1979年に博士号を取得した。1982年以降、作家として活動し、世界150万部のベストセラー『夜の語り部』や『空飛ぶ木』『蠅の乳しぼり』『モモはなぜJ・Rにほれたのか』『夜と朝のあいだの旅』『ミラード』(以上、西村書店)などを発表。ドイツ語圏におけるもっとも成功した作家の一人である。作品は27の言語に翻訳されており、多数の賞を受賞。『片手いっぱいの星』(岩波書店)でチューリヒの児童文学賞を、2010年に『愛の裏側は闇』(東京創元社)に対してIPPY(独立出版社書籍賞)ゴールドメダル賞を、2011年には忘却に抗し民主主義を支援する文学に対して贈られるゲオルク・グラーザー賞を受賞している。