名画の秘密　ティツィアーノ《聖愛と俗愛》

著者・訳者：ステファノ・ズッフィ著／千足伸行 日本語版シリーズ監修／森田義之、細野喜代 訳
版型・ページ数：B5判・上製・88ページ
発行年：2015年07月27日

ためしよみ

答えは水盤の底にあった。

泉のふちに腰かける着衣の女性と裸身の女性。
多くの解釈を呼んできた、ティツィアーノの《聖愛と俗愛》は、
一組の男女の結婚に際して依頼制作された。
花婿から花嫁にこめられたメッセージ、
花嫁をめぐる悲しい過去、
当時の結婚観……といった作品をめぐるエピソードと、
画面細部を照らし合わせながら丁寧に解説。

目次
快楽と結婚愛への誘い
輝かしき美女
ティツィアーノの愛と結婚
丘の上の城館と草むらの野兎
理想的な花嫁
花々と装身具　　――結婚のシンボル
謎めいた容器
白いガウンの襞
清らかで、新鮮な、甘い水…
水をかきまわすクピド ほか

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「名画の秘密」シリーズ紹介（全10巻）

誰もが知る名画を各巻で1点ずつ取り上げ、その秘密（魅力）に迫るアートガイド・シリーズ。
画家の略歴および制作背景、本作をめぐるさまざまな解釈などを紹介しながら、
画面を各パーツに分割して鑑賞。ディテールを仔細に観察することで、画家や依頼主の意図、
当時の空気がありありと立ち現われてくる――。
作品に一歩踏みこんだ新しい名画の見方を示したユニークなシリーズ。

●日本語版シリーズ監修 千足伸行（広島県立美術館館長、成城大学名誉教授）
●B5判、上製、オールカラー、巻末に年譜付き

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著者
ステファノ・ズッフィ（美術史家）

訳者
森田義之（愛知県立芸術大学名誉教授）
細野喜代（慶應義塾大学文学部講師）