書誌情報
著者・訳者:ラフィク・シャミ 著 酒寄進一 訳
版型・ページ数:B6変型判・上製・242ページ
発行年:1995年11月
内容
昔語りの得意なサリムじいさんとの交流を中心に、子ども時代の作者自身とおぼしき多感な少年の目を通して、ダマスカスの旧市街とそこで暮らす人々を生き生きと描いた傑作短編集。
現代の語り部ともいえるシャミの世界、大人のための寓話。
著
ラフィク・シャミ(Rafik Schami)
1946年シリアのダマスカス生まれ。1971年よりドイツ在住。大学で化学を学び、1979年に博士号を取得した。1982年以降、作家として活動し、世界150万部のベストセラー『夜の語り部』や『空飛ぶ木』『蠅の乳しぼり』『モモはなぜJ・Rにほれたのか』『夜と朝のあいだの旅』『ミラード』(以上、西村書店)などを発表。ドイツ語圏におけるもっとも成功した作家の一人である。作品は27の言語に翻訳されており、多数の賞を受賞。『片手いっぱいの星』(岩波書店)でチューリヒの児童文学賞を、2010年に『愛の裏側は闇』(東京創元社)に対してIPPY(独立出版社書籍賞)ゴールドメダル賞を、2011年には忘却に抗し民主主義を支援する文学に対して贈られるゲオルク・グラーザー賞を受賞している。